植田正治写真美術館。
以前、イギリスにいる建築家のモーリーと、かえぷーがお勧めしてくれていた。
ずっと行きたかった場所だった。。。
これが、ほんとにいい!!!
植田正治という人は、写真家としての目線が普通じゃなかったみたいだ。
見事なほどの構成。かといって堅苦しくない、すんなりと入り込める写真ばかりだった。お茶目で笑いが出る作品も少なくなかった。。。
一番心に響いたのは、彼が発した言葉だった・・・
「普遍的興味から写真の世界に入り、やさしいと思っていた対象が最も難しいことに気づかされた。」
つまり、彼ははじめは人物を撮っていた。そのうち、風景、オブジェのような物を撮っていく。しかし、晩年は人物にもどる。。。
やさしいと思っていたことが最も難しい・・・
どんな世界でも言えることだと思った。。。
ここは、写真も良かったが、何といっても建築、立地条件が抜群だった。
高松伸という建築家の建物だが、コンセプトが面白かった。
美術館そのものが、カメラの内部構造のようになっているんです。
さらに、水とガラスを使った遊びが点在しているんです。
これは、言葉じゃ説明できないので行って確かめてください^^
ここを後にし、鍛冶屋の知識を得るため、安来鋼の資料館に行きたたら吹きを見る。。。
最高級の玉鋼は美しかった。。。
最後に足立美術館。
ここは、横山大観のコレクションが主だが、陶芸館もあって、魯山人や河井寛次郎の昨品も多くあり、貴重な場所だ。
もう一つの売りは、庭。
京都の中根金作という造園家が作った庭で、海外からいい評価を得ている。
なんといっても、ここの管理のすごさに驚いた。葉っぱ一枚落ちてないのです・・・
庭については、色々な見方がありますが、地割り(地面の構成)が面白い庭だと思った。
と、リフレッシュしたところで・・・
2006/06/24
建築セミナー 安藤忠雄
先日の日記にも書いてましたが、兵庫県立美術館で開催された「建築セミナー」に参加した。
2時間の講演と座談会という形式だった。
講師として、
初日。。。
青木淳さん、西沢大良さん。
二日目は。。。
安藤忠雄さん、蓑豊さん。
青木淳さんは、ヴィトンなどを手がけた建築家。磯崎新アトリエを経て独立。
まったく偉そうぶる事もなく、ごく普通に、ナチュラルさがにじみ出た人だった。
当たり前だが、モノを見る眼に鋭い感覚をもった方でした。
とても好感がもてました。
西沢大良さんは、変わった視点で建築をされている方だ。
秘めた人間というか、にじみ出るものを感じた。
蓑さんは、金沢の21世紀美術館の館長さん。
すごい方なのだが、私の中では少し考えに疑問点があった。。。
何といっても、安藤忠雄さんには感動してしまった。
ミーハーな気持ちではなく。。。
やはり、考え方、人間性、レベルが違う。
私は昔から、安藤建築は好きなのですが、ただ一つ疑問があった。
それは、骨格がコンクリートの建築なので長くはもたないということ。
それから、もたなくなった時にでる、膨大なコンクリートガラのこと。
安藤さんは、そのことについてこう答えた。
「今の建築は、40年~50年で壊される。コンクリートの建築も、もって60年。でも、メンテナンスをすれば120年はもつ。
私は作る前に、お施主様にメンテナンスができますか?と問う。できません。と言ったお客さんにはさようならと言う。そして、自分が作ってきた建物は、責任もってメンテに行っている。今日もスタッフ10人連れて、朝から、今もスタッフはこの美術館のメンテをしている。」
兵庫県立美術館は、安藤忠雄の設計です。
そして昔から、
「私の建てた建物が嫌になった時には、私が買い取ります。」
といっていたそうだ。
120年しかもたんのか、とか、産業廃棄物がたくさんでることは気になるが、あそこまでズバッと心意気を聞いてしまうと、許せてしまう・・・
安藤批判をいろいろ言う人も少なくないが、やはり安藤忠雄はすごい!!!
コンクリートガラをどうするのかは聞けませんでしたが、環境のこともしっかりと考えているんです。
直島もそうですね。。。
とにかく仕事に対する情熱、生きる事を楽しんでいるオーラを感じると共に、自分に重なった部分があることが嬉しかった。。。
私も以前、お施主様を説得する時に
「私が作った庭が気に入らないのであれば壊して元通りにして帰ります。作った庭を見て判断してください。」
と言って現場にはいったことがありました。
あの時のパワーは自分でも凄かったと思う。
結局、2ヶ月かかり、無事終了した。
話が反れたが、とにかくいいパワーをもらったと共に、建築家と庭師の考え方にそう違いがないことを実感できた二日間でした。。。
2時間の講演と座談会という形式だった。
講師として、
初日。。。
青木淳さん、西沢大良さん。
二日目は。。。
安藤忠雄さん、蓑豊さん。
青木淳さんは、ヴィトンなどを手がけた建築家。磯崎新アトリエを経て独立。
まったく偉そうぶる事もなく、ごく普通に、ナチュラルさがにじみ出た人だった。
当たり前だが、モノを見る眼に鋭い感覚をもった方でした。
とても好感がもてました。
西沢大良さんは、変わった視点で建築をされている方だ。
秘めた人間というか、にじみ出るものを感じた。
蓑さんは、金沢の21世紀美術館の館長さん。
すごい方なのだが、私の中では少し考えに疑問点があった。。。
何といっても、安藤忠雄さんには感動してしまった。
ミーハーな気持ちではなく。。。
やはり、考え方、人間性、レベルが違う。
私は昔から、安藤建築は好きなのですが、ただ一つ疑問があった。
それは、骨格がコンクリートの建築なので長くはもたないということ。
それから、もたなくなった時にでる、膨大なコンクリートガラのこと。
安藤さんは、そのことについてこう答えた。
「今の建築は、40年~50年で壊される。コンクリートの建築も、もって60年。でも、メンテナンスをすれば120年はもつ。
私は作る前に、お施主様にメンテナンスができますか?と問う。できません。と言ったお客さんにはさようならと言う。そして、自分が作ってきた建物は、責任もってメンテに行っている。今日もスタッフ10人連れて、朝から、今もスタッフはこの美術館のメンテをしている。」
兵庫県立美術館は、安藤忠雄の設計です。
そして昔から、
「私の建てた建物が嫌になった時には、私が買い取ります。」
といっていたそうだ。
120年しかもたんのか、とか、産業廃棄物がたくさんでることは気になるが、あそこまでズバッと心意気を聞いてしまうと、許せてしまう・・・
安藤批判をいろいろ言う人も少なくないが、やはり安藤忠雄はすごい!!!
コンクリートガラをどうするのかは聞けませんでしたが、環境のこともしっかりと考えているんです。
直島もそうですね。。。
とにかく仕事に対する情熱、生きる事を楽しんでいるオーラを感じると共に、自分に重なった部分があることが嬉しかった。。。
私も以前、お施主様を説得する時に
「私が作った庭が気に入らないのであれば壊して元通りにして帰ります。作った庭を見て判断してください。」
と言って現場にはいったことがありました。
あの時のパワーは自分でも凄かったと思う。
結局、2ヶ月かかり、無事終了した。
話が反れたが、とにかくいいパワーをもらったと共に、建築家と庭師の考え方にそう違いがないことを実感できた二日間でした。。。
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